SCENE
SHIZUOKA

河渡さん

静岡の小さな焙煎所 〈ゴードンこーひー〉

毎日、気軽に。コーヒーのある、おいしい生活を。

昨年12月2日に駿河区小黒にオープンしたばかりの小さな焙煎所〈ゴードンこーひー〉。コンパクトなスペースに店主の河渡(ごうど)さんの人柄とセンスを感じさせる空間は、一年ほどかけてコツコツとDIYでリノベーションして作り上げたそうだ。

「色々なコーヒーの楽しみ方があると思いますが、自分としては“お湯を冷まして”とか、面倒な入れ方のコツなんかは強要するのは好きじゃないんです。難しいことは考えずに、熱々の熱湯で入れて美味しく飲める豆を提供していきたいですし、そんな豆を焼くことがロースターとしての仕事だと思ってます。」という河渡さん。
理想は近所の主婦の方々に気軽に、毎日楽しんでもらえるようなスタイルのお店だと言う。その姿勢はお店で流れる音楽や小物類、気の抜けたデザインのお店のロゴにもあらわれているように感じた。店名の「こーひー」が平仮名なのも、なんだかうなずける。

店内風景

ポストカードや絵本などが飾られたかわいらしい店内

ドリップバッグ

人気のドリップバッグも残りわずかに

プロバット社製のロースター

店内で存在感抜群のドイツのプロバット社製のロースター。愛称はゴードン君

〈ゴードンこーひー〉ではコーヒー豆は信頼できる東京の問屋さんから仕入れているそうだ。大切にしている点はやはり日々の生活に取り入れやすいこと。毎日気軽に飲めるような価格でも、味わいが綺麗で後味に不要な雑味がない豆をセレクトしている。
「オークションで入賞したような個性の際立った魅力ももちろんありますし、バランスが取れていて飲み飽きない“普通の美味しさ”もあると思います。“美味しさ”を感じるポイントは人それぞれ。一方的に押し付けるのでなく、静岡のこの場所に合う“美味しさ”をお客さんと一緒に作り上げていきたい。」

こーひー

店内では試飲も。店主と話しながら、好みのこーひーを見つけたい

商品

定番のブレンドと単一の商品に加え、季節ごとのブレンドもある

音楽とワインとコーヒーと

やわらかな雰囲気が素敵な河渡さんはまだ30歳。コーヒーとの出会いは大学時代で、最初は眠気覚ましに飲んでいたコーヒーだったがすぐに魅了され、小さな手網焙煎を始めたことが、今に繋がる小さな一歩となった。
これまでにバリスタの勉強をしたり、カフェ店員やフレンチビストロで働きながら、仲間やシェフと美味しいものや上手いワインを食べ歩いてきたそうだ。
「好みはそれぞれですが、上質な食には共通して、“濁りのないきれいな味わい”と“後を引く余韻の心地よさ”が感じられると、だんだんと思うようになりました。」自分の経験から見つけたその上質な味わいを、コーヒーの通して提供したいと願う河渡さん。

河渡さん

お手製の用紙に日々の焙煎データを記録している

ロースター

河渡さんがコーヒーの焙煎に並んで大切にしていることは二十歳から始めたバンド活動だ。色々な経歴の人が所属し静岡で活動しているジャズ・バンド〈小島太郎&ヒップバンド〉で、多くの出会いと学びがあるという。
ライブでの演奏ではその日の客層や雰囲気で演奏をアレンジしていく。聞き手がいて初めてライブが成立するという気持ちを大切にしているからだ。そういったライブ感がお店の接客にも活きてくるし、お客さんの生活に寄り添った提案をコーヒー豆でも提供していきたいという精神に繋がっていく。

「バリスタやワインを扱った仕事の道も考えましたが、一番自分の考えを入れ込むことができるこの道に進みました。ロースターとしての仕事は素材のセレクトとローストのバランスをいかに作るかがポイントなんですけど、それと同じ様にライフスタイルとして、仕事とか趣味とか、もちろん家族との時間も、それぞれが支え合って総合して良いバランスで行けたらいいなって思っています。」

オープンして間もないが、ガラス張りのお店の前を笑顔で挨拶していくご近所の方も増えてきた。気軽に笑顔で美味しいコーヒーを楽しめる輪が少しずつ広がっていく。

河渡さん

外観

産業館西通り沿いの看板が目印

information
ゴードンこーひー
住所 〒422-8072 静岡県静岡市駿河区小黒1-10-37
営業時間 11:00 – 19:00(日曜定休)
TEL&FAX 054-269-5487
WEB http://godoncoffee.com
ARTICLE TOP

SHOPのその他の記事